今回は、「ゴールデンカムイ黒幕は白石?最終回の意図や権利書の史実とは?」についてまとめていきます。
幕末の北海道を舞台に繰り広げられる、金塊を巡ったサバイバルバトルを描いた「ゴールデンカムイ」ですが、ネット上では、その黒幕が話題になっています。
作中、ひょうきんなキャラクターでお笑いを担当することが多い「白石」。
ですが、実は本当の黒幕は「白石」だったのではないかと憶測されています。
では、早速「ゴールデンカムイ黒幕は白石?最終回の意図や権利書の史実とは?」についてまとめていきたいと思います。
ゴールデンカムイ黒幕は白石?
脱獄王の異名を持ち、主人公「杉元」、アイヌの少女「アシリパ」に次ぎ、3番目に作中に関わってくるキャラクターとなっている「白石」。
脱獄王という名前や、見た目のうさん臭さから登場当初は、「杉元」、「アシリパ」共に信頼されていなかった「白石」ですが、旅の道中、少しずつ2人からの信頼を集めていきます。
最終的には、2人からの厚い信頼を受け、共に仲間として、「のっぺらぼう」の隠した金塊を目指して旅をすることになりますが、本当の黒幕は「白石」だったのではないかという話題が飛び交っています。
というのも、最終的にアイヌの金塊は、「白石」が独り占めすることになるからです!!!
最終話では、一旦は、「アシリパ」からの『アイヌの金塊は掘り起こさないで欲しい』という願いを受け入れたかに見えた「白石」でした。
しかし、数年後、アイヌの村で過ごす「杉元」と「アシリパ」の元に一枚の金貨が届くのですが、なんとその金貨には「白石」の肖像画が描かれていたのでした!!!
なんと、「白石」はしっかりと金塊を掘り起こした後、自分の国を作ってしまったのです。
最後の最後で裏切ってしまった「白石」、結局は金塊を独り占めすることになったことから黒幕だと言われているようですね。
それでも、笑い話の一要素として取り上げられ、そのキャラクターからか悪者として扱われていないので、本当の意味での黒幕とは言えないでしょう。
白石だったらなんとなく許せちゃうよね笑。
黒幕は鶴見中尉?
結局のところ黒幕は誰だったのでしょうか?
やはり黒幕筆頭は、「鶴見中尉」で間違いないでしょう。
物語の最初から最後まで、「杉元」、「アシリパ」の相手役として描かれていた、「鶴見中尉」ですが、間違いなく黒幕で問題ないと思われます。
登場当初から、その風貌で、間違いなく敵役であることを察した読者も多いと思います。
どう見たって悪役顔だよね・・・
人を誑し込む才能に秀でた「鶴見中尉」、その才能で、騙しこんでまでも第7師団のメンバー集めをしていた「鶴見中尉」ですが、ほぼすべてのメンバーが、ことごとく丸め込まれ、第7師団に加わっています。
また、「鶴見中尉」は、そのメンバー達からは、カリスマとして偏愛を受けています。
連載の最後には、暴走列車で「杉元」と共に、海へ突っ込んでしまい、生存確認が取れない状態になってしまいましたが、その後を描いた単行本では、「マッカーサー」と共に、年老いた「鶴見中尉」らしき人物が写真に写り込んでいました。
しかし、当時、北海道はソ連に侵略されそうになっていたようで、「鶴見中尉」はそれを阻止するために、「マッカーサー」を裏で操ったのではないかとされています。
大筋は黒幕で間違いない「鶴見中尉」ですが、日本への愛国心と仲間への愛は本物だったようですね。
黒幕はマッカーサー?
連載からの加筆が多いことで有名な「ゴールデンカムイ」の単行本ですが、「マッカーサー」も最終巻で登場します。
結論的から言うと、「マッカーサー」は黒幕ではないと思われます。。
「鶴見中尉」のその後を描くために加筆されたのではないかと推測されます。
また、その「マッカーサー」でさえも、その人たらしの才能で、見事に操っていたような描写が描かれていますから、やはり「鶴見中尉」が黒幕で間違いないでしょう。
ゴールデンカムイ最終回の意図
大人気漫画で、2700万部(2024年1月現在)もの発行部数を記録し、アニメ化、更に、2024年1月には実写映画化も上映されている「ゴールデンカムイ」ですが、最終回では、大炎上するほど賛否両論となってしまったようです。
最終回のタイトル「大団円」からなるように、味方はもちろんの事、敵対していた人物も、およそすべてのキャラクターが各々のハッピーエンドを迎え、全て丸く収まったかのように描かれています。
結果として、「杉元」は、当初の目的だった幼馴染で親友の「寅次」の願いを叶え、「梅子」へ金塊を届けます。
また、「アシリパ」は、「杉元」と共にアイヌの村で生活し、白石は「金塊」のすべてを手に入れ王様に、「鶴見中尉」は、最後まで日本の実権を裏で操ることとなります。
物語の大筋であるアイヌについては、「杉元」、「アシリパ」の交渉の甲斐あり、アイヌの土地を守ることに成功したとされていますが、それこそが、大炎上の火種となってしまったようです。
アイヌの史実を濃く描いた作品となっていることから、多くの歴史ファンを惹きつけた本作ですが、悲惨な歴史をたどることとなってしまった背景を一切割愛してしまっています。
タイトルにもあるように、一つの物語としての「大団円」を迎え、ハッピーエンドとして物語を完結させたかった作者の意図を感じます。
しかし、作者の意図とは裏腹に、忠実な時代背景を描いてほしかったと望むファンも多かったようです。
フィクション作品としてはスッキリ、ハッピーエンドでよかったけどなー。
ゴールデンカムイ権利書の史実とは?
作中では、金塊と共に眠っていた権利書ですが、最後は「アシリパ」が手に入れることになります。
「杉元」と「アシリパ」の奔走の結果、アイヌの土地は残されることになり、現在も国立公園として残っているとされています。
実際はどうなのでしょうか?
明治4年にはアイヌの人々は和人式の姓名を付けることを強要され、入れ墨の文化等のアイヌ独特の文化も禁じられて行ってしまいます。
また、明治32年には「北海道旧土人保護法」が制定され、アイヌの土地は少しずつ奪われて行ってしまったようです。
それだけでなく、残された土地も傾斜地や湿地など環境の悪い土地ばかりだったようで、実際の史実では、アイヌは土地を奪われてしまいます。
ようやくアイヌの土地が認められたのは、昭和9年「旭川市旧土人保護地処分法」が制定されてからの事だったようです。
確かに、実際の史実と漫画を照らし合わせてみると、相違点がかなり見受けられます。
実在する人物や、アイヌの文化等、史実に近く描き、今現在に繋がっているように描いていくことで、読者をわくわくさせていただけに、アイヌの最後を知る方々からは特に批判を受けてしまったようですね。
ゴールデンカムイ黒幕は白石?最終回の意図や権利書の史実とは?まとめ
今回は「ゴールデンカムイ黒幕は白石?最終回の意図や権利書の史実とは?」と題してお送りしました。
実際には、そのキャラクターもあり、「白石」は黒幕にはなりえなそうですね。
また、史実と違っていた部分もまとめてきましたが、確かに実際に照らし合わせてみると、アイヌの事をよく知る読者からは批判を受けそうな最後になっていました。
フィクションとして読むのであれば、すごく良く収まった話になっていたように思えるのですが、作者も意図して史実に近づけているだけに、批判の声は避けがたいでしょうね・・・
それだけ多くの方に注目されていた漫画だとも言えますが・・・
人気の裏返しですね。
やはり人気作には間違いないかと思います!!!
「ゴールデンカムイ黒幕は白石?最終回の意図や権利書の史実とは?についてまとめてみました。
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